日本で増えつつあるトンズランス感染症は抗真菌薬治療

水虫といえば、足の指部分や裏にできる、皮膚病というイメージが定着しています。
しかし最近、日本では新しいタイプの水虫が流行しつつあるので、注意が必要です。

その新しいタイプの水虫は、「トンズランス感染症」と言われています。
トンズランス感染症はトリコフィトン・トンズランス菌という、白癬菌の1種に感染する事で発症する水虫です。
頭や顔、首といった部分に症状が起こりやすい点が特徴です。
しかも、トンズランス感染症はかなり感染力が高く、治りにくい水虫です。

以前、日本で見られた水虫は白癬菌が皮膚に付着してから、24時間経たないと感染しませんでした。
しかも温度や湿度なども一定に保たれていないと、白癬菌は感染しないので、足の裏を清潔に保っていれば水虫になるリスクは少なかったのです。

しかし、トンズランス感染症は肌と肌を擦り合わせただけで、トリコフィトン・トンズランス菌がうつってしまう程、感染力が高いので今、日本で爆発的に患者数を増やしています。

トリコフィトン・トンズランス菌は海外から入ってきた白癬菌で、柔道やレスリングをしている方が感染しやすいと言われています。
赤みを帯びた湿疹や、皮膚がカサカサする、また頭皮に感染した場合は脱毛の症状が起こります。
日本では水虫=足の裏が定番ですので、顔や頭にこのような症状が出たとしても、水虫とは分からず放置してしまい、症状が悪化してしまうケースも多いようです。

トンズランス感染症と診断された場合、抗真菌薬や抗真菌作用のあるシャンプーで治療を行います。
比較的狭い範囲に症状が出ている場合は、外用薬で治療をしますが範囲が広い、菌が多い、頭皮に感染しているという場合は、内服薬での治療を行う場合もあります。

菌が定着してしまうと、症状が出なくなってしまう事もあるので、早めに抗真菌薬で治療しましょう。