抗真菌に日々の石鹸洗浄で清潔な肌を保つのが最善策

水虫の原因は白癬菌です。白癬菌はカビ(真菌)の一種なので、これを退治するには抗真菌薬を用いることになります。

実はこの抗真菌薬は水虫の特効薬ではありません。抗真菌薬は皮膚の表面近くにいる白癬菌にはよく効きますが、奥深くに入り込んだ白癬菌まで到達することは難しいのです。

また気温の低い冬場は白癬菌の活動がにぶり、あまり症状が出ませんので、つい治療を怠ってしまいます。

このように抗真菌薬は特効薬ではありません。だから「一度水虫になってしまうと完治できない」とか、「完治できる水虫薬を発明したらノーベル賞」などといわれるわけです。

では水虫に対してもっとも有効な対処法は何なのでしょうか?
次の2つのことを意識しましょう。

1 白癬菌が皮膚に接触することを防ぐ
2 白癬菌の皮膚への接触から24時間以内に白癬菌を洗い落とす。

白癬が皮膚に接触しなければもちろん水虫になりようがありません。ですが、白癬菌は人間の生活するあらゆる場所に潜んでいます。確実に接触を防ぐことはとても難しいです。

そこで大切なのが、皮膚接触した白癬菌を洗い落とすこと。白癬菌が皮膚の内部(真皮層)に侵入するには24時間かかるので、それまでに洗い落とせばよいのです。

そのために習慣としたいのが「石鹸で手と足を毎日よく洗う」ということ。白癬菌が主に接触するのは手と足です。その2ヶ所を石鹸で毎日洗い落とせば、「24時間以内に洗い落とす」という予防法をきっちり実行できます。
また石鹸そのものにも殺菌力があるので、何もつけずに洗うよりは白癬菌の感染防止に効果的です。

いまの市販薬はとても優秀ですので、かなりの割合で水虫を治療できます。しかし、すでに書いたように一度水虫になってしまうと、市販の抗真菌薬だけで治すには長い時間と根気が不可欠です。
「水虫の特効薬はない」と考えて、石鹸を用いた日々の予防をしっかりと行うこと。それがもっとも効果的な水虫対策です。